単行本
社会への投資 <個人>を支える <つながり>を築く
三浦まり 編
賃金はなかなか上昇せず、次の産業社会の見通しは不透明で、人口減少という制約が重くのしかかる。人々関係も希薄になり、分断と相互不信の中で、人生において直面するかもしれないさまざまなリスクに社会全体として備え、誰もがそれを乗り越え人生を切り拓いてくことを可能にする支え合いのシステムも、リスクが多様化し、綻びが生じている。
分断と相互不信の中で、すべて人が安心できる社会を築くためにどうすれば良いのか?その答えとして私たちは、「社会への投資」を強め、<個人> の尊厳を守り、<つながり>を支えることで安心と信頼を構築するというビジョンを提起する。
岩波書店 定価2,000円+税
2018年3月28日発売
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本書の内容
はじめに
- 三浦まり
第I部 社会への投資、その世界潮流
- 1 社会的投資戦略の総合評価
- 濱田江里子
金成垣 - 2 自立・参加・コミュニティ-オランダにおける社会的投資戦略への転換
- 水島治郎
- 3 フランスの社会的投資と家族政策・最低所得保障
- 千田航
- 4 子どもの貧困対策にみるイギリスの社会的投資戦略の変遷
- 濱田江里子
- 5 社会的投資戦略に求められるもの-韓国の経験と教訓
- 金成垣
- 6 日本における社会的投資戦略の静かな浸透?
- 三浦まり
濱田江里子
第II部 日本はどうするべきか
- 7 「社会への投資」としての貧困削減
- 大沢真理
- 8 長寿社会における基盤整備としての人的資本政策
- 駒村康平
- 9 変革の鍵としてのジェンダー平等とケア
- 三浦まり
- 10 「社会への投資」を支える税の構想-分断、そして租税抵抗との戦い
- 井手英策
- 終章 「社会への投資」に向けた総合戦略
- 三浦まり
宮本太郎
大沢真理
あとがき
- 三浦まり
- 注文方法
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