単行本
『韓国社会運動のダイナミズム』 参加と連帯がつくる変革
三浦まり・金美珍 著
独裁政権に対して壮絶な民主化運動を経て市民が勝ち取った民主主義。権力に対峙する市民参加型の社会運動。約70年に及ぶ韓国社会運動の歴史を分析すれば、女性運動・労働運動・市民運動など、多様な社会運動の担い手が登場する背景が見えてくる。本書は、生活研の研究プロジェクトである「社会運動の再生~韓国の労働・市民運動から学ぶ」における日韓の研究会メンバーが討論を重ね、その研究成果を編んだ一冊である。日本の社会運動の再生に向けて、ダイナミックな韓国の社会運動からヒントを得ることは多い。
大月書店
2024年4月発行
本体価格2,600円+税
本書の内容
序章韓国社会運動の歴史的変遷と再生への課題/李泳采
第1章「別々に、また、ともに」たたかってきた韓国の女性運動/金美珍
第2章韓国の#MeToo運動はどのように展開したか/金壽暿(名前最後の“き”は目へん)
第3章政治家による性暴力事件と共同対策委員会/金惠晶
第4章韓国の移民政策とその歴史的前提/木村幹
第5章外国人雇用許可制度の評価と展望/薛東勳
第6章人権と労働権が保証される移住労働者受け入れ制度のために/宋恩廷
第7章社会を変えた韓国のダイナミズム/桔川純子・金美珍
第8章ソウル市革新10年からみるイニシアチブ/柳昌馥
第9章市民運動の連帯とソーシャル・イノベーション/李承勳
第10章コロナ禍における排除に対抗してきたエッセンシャル・ワーカーの運動/金美珍
第11章なぜソウル市城東区はエッセンシャル・ワーカー条例を制定したのか/鄭愿伍
第12章運輸分野におけるエッセンシャル・ワーカーの実態と労働組合/スヨル
第13章コロナ禍が照らし出す介護労働の公共性/崔炅淑
第14章なぜ韓国ではベーシックインカム論争が盛り上がるのか 金成垣
第15章韓国でベーシックインカム導入が現実的な選択肢である理由/白承浩
第16章ベーシックインカムは福祉国家の発展をもたらすのか/梁在振
終章日本への示唆として何を受けとるか/小谷幸
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