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明日への視角

『豊かに働く』ことを通して

野中 孝泰 (電機連合書記長)

 国のかたち  2015年は太平洋戦争から70年、春闘が生まれ60年、そして阪神淡路大震災から20年の節目の年になる。日本は戦争のない平和な世界を目指して進んでいるだろうか? 働く人たち全てが豊かに働けているだろうか? 自然災害にも強いまちづくりが出来ているだろうか? 東日本大震災からは4年になるが、現地でご苦労されている方々と共に復興を急がねばならない。
 また日本は世界に先駆けて、人口減少・少子高齢化、そして生産年齢人口の減少が進んでいる。社会保障の給付と負担の実態や経済・財務の現状さらには非正規労働者の問題など、将来に向けてどうするのか?いずれも重要な課題であり、日本という『国のかたち』を再構築する極めて重要な時 期だと思う。
働くことの意義  今を生きる私達の使命として、全ての国民が豊かに働くことを通じてこの日本の『国のかたち』を支え、互いに助け合い、そして持続可能な安心 して暮らせる社会を築かねばならないと考える。日本を支えるのはまさに『人財』である。人にはそれぞれ異なる天分が与えられていると思う。人が持って いる可能性は無限であり、それを引き出し、伸ばし、存分に発揮して働くことが出来る社会、そして私達自身も自らの無限の可能性を秘めた価値を、働くことを 通して社会に提供することによって、豊かに生きることを実感出来る社会を目指したい。
 働きがいとは?  話が少し変わるが、『働きがい』とは何か? 価値観が多様化している時代であり、働くことに対する目的意識も多様だとは思うが、『外的報酬』と『内的報酬』によって成り立っているのではないだろうか。
 外的報酬とはまさに賃金等であり、働くことを通じて安定した収入が見込めるからこそ生活もでき将来設計も可能となり、お金も計画的に使えデフレからの脱却にも繋がるものである。一方、内的報酬とは働くことを通して自らの能力を発揮できること、自己成長を実感できること、そして何よりも感謝され認めてもらえることである。個々人の『働きがい』を高めること、その環境を整える事は日本の競争力の発揮にも通じるものだと思う。
 豊かに働くことを通して  日本という国は国民一人一人の懸命な働きによって成り立っている。そうであるからこそ働く全ての人達の『働くことの尊厳』や『豊かに働く』ことや、そこから得られる『働きがい』を最も大事な価値観として、この「国のかたち」の土台として共有しあいたいと願う。

生活経済政策2015年3月号掲載