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明日への視角

20世紀を総括し、21世紀を展望しよう

田中 学【東京大学名誉教授】

 生活経済政策研究所(以下、生活研と略称)がスタートしてから、今年で20年めということで、まずはお祝いと、次いで今後の活躍に対する期待の気持ちを述べさしていただきたいと思います。生活研の前身ともいうべき平和経済計画会議のスタート時点からすれば、すでに半世紀をこえるわけで、この間の世界と日本の変化は劇的なものでした。
 生活研がスタートしたのは、20世紀の終わりごろ、21世紀のまじかな頃でした。
 20世紀も「戦争と革命の時代」と言われたように激動の時代でしたが、21世紀への移行の時期もまた大きな変動期でした。20世紀最初の社会主義革命によって生まれたソ連邦の解体・再編がありました。それは、ポスト資本主義=社会主義という概念に疑問符を投げかける、とともに21世紀の世界や社会について、基本的なあり方を問うものであったと思います。
 年賦を見れば、わかりますが、この間生活研は多様な活動をしてきました。これ以上の活躍を期待するのは、負担をかけすぎることになるかとは思いますが、以下にいくつかの注文をださしていただきます。
 ひとつは、タイトルに示したように、今後の世界史(あるいは人類史)という視点からの提言をお願いしたいということです。
 もうひとつ、といっても大事なことだ思いますが、地域的な視点です。これまで、世界やその領域について、おもに述べてきましたが、最後に行き着くのは1人1人の暮らしの在り方ではないでしょうか。
 つまり、グローバルな世界の在り方が、どう1人1人の人間の生活(暮らし)に反映されるか、ということです。
 その意味で、生活研の課題は、やや大げさと言われるかも知れませんが、グローバルな世界史的な視点を踏まえて、同時にそれが1人1人の生活の在り方に、どう還元されるか、という視点での問題・政策提起であって欲しいと思います。

生活経済政策2016年11月号掲載